プレシニア社員の約半数が年下上司のもとで勤務
株式会社ジェイックが実施した「年下上司」に関するアンケート調査の結果が、2023年6月19日に発表されました。この調査は、2025年5月23日から5月24日の期間にわたり、プレシニア社員(50~59歳の正社員)300人を対象としてインターネットで行われました。調査結果によれば、プレシニア社員のうち約半数が年下の上司のもとで働いていることが明らかになりました。
年下上司の割合と年齢層
調査結果によると、直属の上司が年下であると回答したプレシニア社員は合計で46.3%、年上と回答した者は53.7%でした。年下上司の内訳を詳しく見ると、50代が26.3%、30~40代が18.0%、10~20代は0%、年齢不明が2.0%という結果でした。特に、50代正社員の約20%が、異なる世代である30代や40代の年下上司を持っていることがわかりました。
仕事のスタイルに関する違い
年下の上司を持つプレシニア社員の約6割が、「年下上司の仕事の仕方や考え方が自分と異なる」と感じています。この点について、具体的にどのような違いを感じているのかを尋ねたところ、「特になし」という回答が最も多く、40.3%を占めました。それに続く意見としては、「コミュニケーションのとり方」が15.1%、「部下育成・指導の仕方」が13.7%、「仕事を進めるスピード感」が12.2%といった結果が挙げられました。
- 特になし: 40.3%
- コミュニケーションのとり方: 15.1%
- 部下育成・指導の仕方: 13.7%
- 仕事を進めるスピード感: 12.2%
- チームビルディングの仕方: 10.1%
- ワークライフバランスの考え方: 5.0%
- 新しい知識・技術の活用: 2.9%
年下上司との良好な関係を築くために心がけること
年下上司がいると回答したプレシニア社員に対し、年下上司との関係を良好に保つために心がけていることを尋ねたところ、「相手の立場を尊重し、役職に関係なく協力する」という意見が52.5%と最も多くを占めました。
- 相手の立場を尊重し、役職に関係なく協力する: 52.5%
- 上司の考え方や価値観を理解しようとする: 28.8%
- 必要以上に距離を詰めず、程よい関係性を保つ: 28.1%
- 無理に年齢差を意識せず、フラットな関係を築く: 25.9%
- 自分の経験や知見を押し付けず、必要に応じて助言する: 20.1%
- 上司の得意なことや強みを尊重する: 16.5%
- 特になし: 16.5%
- コミュニケーションの頻度を意識的に増やす: 15.1%
- テクノロジーや新しい仕事の進め方を積極的に学ぶ: 8.6%
- コミュニケーションの方法(口頭・チャット・メールなど)を上司に合わせる: 7.9%
このように多様な年齢層の上司との関わりがある中で、プレシニア社員は年下上司とのスムーズなコミュニケーションや関係構築を意識していることがうかがえます。年下上司との適切な関係を築くことは、職場環境の向上や業務効率を高める重要な要素となるでしょう。