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異業種転職希望者が急増中 – エン・ジャパンの調査結果
エン・ジャパンが行った『異業種転職』に関する最新の調査結果が明らかになりました。この調査は2023年4月30日から5月7日の期間に、同社が運営する転職サイト『ミドルの転職』を利用する174名の転職コンサルタントを対象に実施されました。調査によれば、異業種転職を希望するミドル層の人材が年々増加していることが確認されています。
異業種への転職希望者の増加率
調査の一環として、参加者に「直近1年で異業種転職を希望するミドル人材は増えているか、減っているか？」と質問したところ、71%が「増えている」と回答しました。この結果は、特に転職市場における異業種転職の需要の高まりを示しています。
転職希望の理由
転職希望者が異業種に目を向ける理由としては、以下の2つが主に挙げられました：
- 「今の業界・会社の先行きが不安」：68%
- 「成長業界や給与相場の高い業界で働きたい」：40%
異業種転職者の出身職種と求められる業種
異業種に転職したミドル人材の出身業種については、以下のような結果が得られました：
- 「メーカー」：68%
- 「IT・インターネット」：44%
- 「流通・小売・サービス」：38%
一方で、転職先の業種として最も多いのは「IT・インターネット」で62%が選んでおり、次いで「メーカー」が51%、そして「コンサルティング」が47%という結果となりました。このことから、「メーカー」と「IT・インターネット」は人材の流動性が高い業種であることが明らかになっています。
企業が期待する異業種転職者のスキル
異業種出身のミドル人材を採用する企業が入社者に望むスキルについての調査も行われました。その結果、以下のような点が挙げられました：
- 「経験職種での専門知識・専門スキル」：75%
- 「マネジメント力」：46%
フリーコメントとしては、「即戦力としての活躍が期待されている」という声が多く寄せられました。これは企業が今後の活躍を重視していることを示しています。
異業種転職の壁 – 理由と課題
しかしながら、ミドル人材が異業種転職を実現できない理由についても調査が行われました。主な理由は以下の通りです：
- 「年収や待遇が下がることを求職者が受け入れられないため」：49%
- 「本人の希望と企業が提示する待遇にギャップがあるため」：48%
- 「ミドルにおける業界未経験OKの募集が少ないため」：45%
異業種転職を希望するミドル層の人材にとって、これらの障壁を克服することが必要不可欠であることが浮き彫りになりました。企業側でも、より柔軟な考えを持ち、異業種からの人材を迎え入れる姿勢が求められています。
まとめ
この調査結果から、異業種への転職を希望する人材が増加している背景には、それぞれの業界の厳しい状況や、成長性を求める志向があることが明確になりました。企業は、そのニーズに応じて適切なアプローチを検討する必要があります。
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