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2025年の正社員平均初年度年収が過去最高を記録
マイナビが7月22日に発表した「2025年4-6月 正社員初年度年収推移レポート」によると、**正社員の平均初年度年収は488.8万円**となり、前年同時期の465.8万円から23万円の増加を見せました。この結果は、調査開始以来の最高額を更新したことを示しています。
未経験者と経験者の年収差
特に注目すべきは、未経験者向け求人の年収増加幅が経験者を上回った点です。2025年の1-3月平均と比較すると、経験者求人はわずか0.1万円の増加に留まったのに対し、未経験者求人は4.6万円の増加を示しています。このことから、企業が未経験者の採用に積極的であることが窺えます。
業種別平均初年度年収
業種別に見た場合、**最も高い平均初年度年収を記録したのは「金融・保険」で581.1万円**です。次いで「IT・通信・インターネット」が561.3万円、続いて「コンサルティング」が543.2万円となっています。
また、未経験者と経験者求人の年収差が最も大きい業種も「金融・保険」で、経験者求人は未経験者求人より179.6万円高いという結果が出ています。コンサルティングも114.7万円の差がありますが、不動産・建設・設備やIT・通信・インターネットでは差額が80万円台にとどまり、両者の年収水準が近いことがわかります。
求人件数の急増と企業の採用意欲
正社員の求人件数は、2023年平均比で156.8%、つまり約1.5倍に増加しています。また、前回の2025年1-3月平均からも12.3ポイントの増加を記録し、企業の採用意欲が高い水準を維持していることが強調されています。
未経験者求人の比率は58.3%、経験者求人は41.7%と、未経験者の需要が相変わらず高いことが示されています。特にコンサルティング、金融、ITといった専門性の高い業界では即戦力人材の需要が急増しており、経験者求人の割合が増加しています。
地域別求人動向
地域別で見ると、**「関西」エリアは2023年平均比199.5%で最も求人数が増加**しました。特に「京都府」においては292.7%もの高い増加率を誇り、地域経済の活性化も示唆しています。
また、平均初年度年収においては、「大阪府」が474.2万円で最も高く、続いて「兵庫県」が468.4万円となりました。これらのデータは、地域ごとの経済状況や産業構造の違いを反映しています。
まとめ
全体として、2025年の正社員市場は年収の上昇とともに求人も増加していることがわかります。特に未経験者の採用が進む中で、企業は成長を続けていくための人材確保に力を入れています。こうした動向は今後の労働市場に大きな影響を与えることが予想されるため、引き続き注目が必要です。
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