エン・ジャパンが発表した「仕事・転職に活かせた資格」に関する調査結果
エン・ジャパンは2023年8月29日に「仕事・転職に活かせた資格」についての調査結果を公表しました。この調査は、2025年5月9日から7月9日までの間、35歳以上の2,247名を対象に実施されました。調査の主な目的は、仕事に関連した資格の取得状況や、それらの資格がどのように役立ったかを明らかにすることです。
資格取得の実態:75%が「ある」と回答
調査の中で、仕事に関連した資格をこれまで取得したことがあるかという質問に対し、なんと75%の回答者が「ある」と答えました。この結果は、多くの人々がキャリア形成において資格の重要性を認識していることを示しています。
役立った資格のトップはTOEFL・TOEIC
取得した資格と、その資格が仕事や転職にどれほど役立ったかを尋ねたところ、以下のような結果が得られました:
- TOEFL・TOEIC:取得した資格として27%、役立った資格として13%
- 日商簿記検定:取得した資格として20%、役立った資格として8%
これらの資格は国際的なコミュニケーション能力や経理の基礎知識を象徴しており、多くの職業で求められているスキルです。
資格取得のメリット:業務の幅が広がる
調査では「資格を取得してよかった」と思う理由についても尋ねました。その結果、最も多かった回答は「できる業務が増えた」というもので、全体の50%がこの意見に同意しました。具体的な意見をいくつか紹介します:
- 「G検定という資格を取得して、機械学習やディープラーニングに関する知識が深まり、実務にも役立っています。」(30代男性)
- 「FP2級を取得したことで、周囲からの評価が上がり、詐欺を見抜く能力も向上しました。」(30代男性)
- 「TOEICのスコアを上げたことで、外資系企業に転職するチャンスが広がりました。」(40代男性)
- 「経理として働く際、日商簿記2級は必須の資格です。知識があることは評価されます。」(40代男性)
- 「コンサル営業で企業診断士と社労士を持っていることで、お客様への提案に説得力が増しています。」(40代男性)
資格取得に取り組むミドル世代の現状
「現在、資格の取得に向けて取り組んでいますか?」という質問には、38%の人が「取り組んでいる」と回答しました。また、年代別に見ると、30代が46%、40代が41%、50代が38%、60代が34%と、若い世代ほど資格取得への意欲が高いことがわかりました。
取得予定の資格:TOEFL・TOEICが人気
資格取得に取り組んでいる人に、現在取得しようとしている資格についても尋ねました。上位の資格は以下の通りです:
- TOEFL・TOEIC:16%
- 日商簿記検定:10%
学習時間の実態:週3時間未満が最多
現在、資格取得に取り組んでいる人に対して「1週間あたりの学習時間は?」と質問したところ、「週3時間未満」と答えた人が49%と最多でした。資格取得に取り組んでいないと回答した人に理由を尋ねた場合、「仕事や家事、育児等で時間がない」との回答が33%に上りました。
年代別の学習時間と資格取得に対する意欲
年代別に見ると、30代では58%が「時間がない」ことを資格取得の壁として挙げています。これに対して、資格取得に向けて努力している人々がどのような学習方法を採用しているのか、さらに注目が集まっています。
この調査結果は、仕事や転職に対する資格の活用についての貴重な洞察を提供しており、今後のキャリア形成における資格の重要性を改めて認識するきっかけとなるでしょう。