20代会社員の副業実施状況に関する調査結果
事業家集団が運営する『リスクワ』は、2023年10月8日に「20代会社員の副業に関する調査」の結果を発表しました。この調査は、2023年9月16日から25日にかけて、社会人歴3年以上の20代会社員2,594名を対象にインターネットで実施されました。ここでは、調査の具体的な内容と、明らかになった副業の実施状況について詳しく見ていきます。
副業の実施状況
調査によると、20代の社会人歴3年以上の中で、「副業はしていないが、今後したいと思っている」と回答した人が37.8%と最も多く、さらに「副業をしている」と答えた人が14.6%でした。この結果を組み合わせると、50%を超える人々が**副業意向**を持つか、既に副業を行っていることが明らかになりました。
副業を希望する理由と実施の障害
副業を希望するが実際には行っていない理由について尋ねたところ、以下の結果が得られました:
- 適切な副業が見つからないため: 33.9%
- 何から始めていいか分からないため: 33.0%
- 会社で副業が禁止されているため: 25.9%
これらの理由から、多くの20代会社員が副業へ踏み出せていないことが分かります。
副業による収入
次に、副業をしていると回答した人の状況について見ると、14.6%が実際に副業を行っています。その理由としては、「収入向上・経済的安定のため」が65.4%で圧倒的に多くを占めていました。続いて「時間的余裕があるため」と答えた人が29.0%となっています。
副業による収入の内訳
副業から得ている月収について聞いたところ、以下のような結果が得られました:
- 1万円~5万円未満: 36.4%
- 1万円未満: 19.6%
- 5万円~10万円未満: 14.0%
このデータから、多くの人が副業による収入を得ている一方で、収入が限られていることも示唆されています。
現在行っている副業の種類
調査において「現在行っている副業の種類」も尋ねられました。その結果は以下の通りです:
- 労働提供型: 34.1%
- 販売・流通型: 15.9%
- 投資・資産運用型: 15.9%
特に「労働提供型」の副業が多く行われていることが確認されました。
副業での課題
最後に、副業を行う中で直面する課題について調査したところ、以下のような意見が寄せられました:
- 単価の低さ: 31.8%
- 収入の不安定さ: 29.4%
- 疲労の蓄積: 27.1%
この結果から、主な課題は「収入面(単価・安定性)」に存在していることが明らかです。この調査結果は、20代会社員の副業に対する実態と、その背後にある課題を浮き彫りにしました。