国際社員フォローアップ研修を通じて外国人従業員を支援するローソン
日本のコンビニ業界では人手不足が深刻化しており、各社が国際社員の登用を推進しています。その中でも、ローソンは「国際社員フォローアップ研修」を実施し、外国人従業員のサポートに力を入れています。果たして、外国籍の内定者たちはどのような思いでローソンに入社したのでしょうか。
ローソンの国際社員戦略
ローソンは、労働力の補充だけでなく、多様な人材が活躍できる環境を目指して、積極的に海外からの人材を採用しています。コロナ禍の影響で一時的に外国籍比率が減少したものの、2026年度には新入社員の20%以上を外国籍で構成する計画です。さらに、ローソンは数年前から、日本で働くために必要なビザを解説する「ビザ講座」を提供し、外国籍社員の雇用を支援しています。
ビザ講座で在留資格について学ぶ
この研修は「ビザ講座」と「国際社員フォローアップ研修」の2部構成で行われています。2026年度には東アジア地域から18名の留学生や外国籍の新入社員の参加が予定されています。ビザ講座では、在留資格の種類や変更手続きについての詳細な説明が行われ、外国籍の従業員が日本で働くために欠かせない情報が提供されています。
フォローアップ研修の目的と内容
続いて行われる「国際社員フォローアップ研修」では、内定者同士のコミュニケーション促進や入社式までの流れの確認、キャリアを考えたアクションプランの作成が主な目的です。初めに行われた自己紹介では、内定者同士が自らの意欲や楽しい出来事を共有し、緊張感がほぐれていきました。
ローソンの人事担当者である黒澤氏は、内定者たちの高い日本語コミュニケーション能力を称賛し、今後の懇親会での交流を促しました。さらに、「日本に驚いた習慣や文化」として、内定者たちが「焼きそばパン」や「餃子定食」といった食文化について笑いを交えながら話しました。
キャリアパスに関するセッション
研修では、先輩社員の竹地氏が登壇し、自身の経験をもとにキャリアパスについて語りました。竹地氏は、店舗社員からスーパーバイザーへの成長過程での経験や、オーナーとのコミュニケーションの重要性について話し、質疑応答では内定者の疑問に応じたことで、より深い理解が得られました。
研修を受ける外国籍内定者の思い
参加した内定者のカン・テソンさんとユ・ナヨンさんは、研修を通じて感じた不安や期待について語ってくれました。カンさんは、日本旅行でのコンビニ利用がローソンで働く決意のきっかけであったとし、ユさんは、留学生活でのアルバイト経験が希望につながったと話しました。「国際社員フォローアップ研修」を経て、共に頑張ろうという気持ちを共有できたことが彼らにとって大きな励みとなったようです。
新たなローソンの未来に向けた抱負
これからのキャリアについて、カンさんは「まだローソンが存在しない地域にローソンを広めることが目標」とし、ユさんは「お客様に新しい体験を提供できるよう努力する」という抱負を語りました。こうした意欲的な姿勢が、今後のローソンの成長と国際化を促進する原動力になることでしょう。
国際社員フォローアップ研修の意義
ローソンでは、国際社員の働き方をサポートするためにフォロー研修を実施しています。この研修を通じて、国際社員は日本のビジネスマナーや文化を学びながら、自身の強みを活かしたキャリアを築いていくことが求められています。特に、インバウンド需要が増加する中で、外国人材の重要性が増していることを踏まえ、今後ますます多様性を備えた職場づくりが期待されます。
今後もローソンは、日本人社員と国際社員が共に働く環境を整え、両者のスキルを活かした事業の発展を目指していくことでしょう。これからの取り組みにも注目が集まります。
