フリーランスの投資実態とお金の使い道に関する調査結果
Hajimariは6月18日、「フリーランスの投資実態とお金の使い道に関する調査」の結果を発表しました。この調査は2023年3月に実施され、20~50代のフリーランス394名を対象に行われました。結果からは、フリーランスの月収や年収の現状、投資状況、そして資産運用の実態が浮き彫りになっています。
フリーランスの月収と年収
調査によると、今現在の毎月の手取り金額について、「20万円代」または「20万円未満」と答えたフリーランスが約半数を占めており、経済的に厳しい状況であることが伺えます。一方で、7.8%の回答者は「60万円台以上」と答えるなど、高い月収を得ているフリーランスも存在します。年収の分布を見ると、「200万円未満」とする回答が最も多く106人を占め、その後に「300万円台」「400万円台」の順となりました。また、「600万円台以上」の層は約15%でした。
年代別年収の傾向
年代別に見ると、特に20代のフリーランスの41%が500万円台以上の年収を得ており、若年層の中にも高所得者が存在することが明らかになりました。一方で、50代のフリーランスの多くは年収200万円未満であることがわかりましたが、800万円以上の層も比較的見られ、この年代でも収入の二極化が進んでいることが示されています。
2024年の大きな買い物について
次に、2024年の年収に関連する直近の大きな買い物について尋ねたところ、「何も買っていない」との回答が最も多く、フリーランスが資金を慎重に管理している様子が伺えます。買い物をした人からは、具体的な内容として「国内旅行」(52名)や「娯楽・趣味」(42名)、さらには「投資」(42名)に票が集まりました。
資産運用の実施状況
直近の大きな資産運用に関する質問に対して、約半数のフリーランスは何らかの形で資産運用を行っていると回答しています。特に20代のフリーランスでは投資実施率が75.5%と最も高く、年齢が上がるにつれて投資率が低下する傾向が見られました。このデータから、若年層のフリーランスが資産形成に対して積極的であることが確認できます。
投資金額の実態
毎月の資産運用や投資に回している金額については、特に月1万円から3万円の範囲で投資を行う層が多い一方で、20代のフリーランスの中には月10万円以上を投資している者も見受けられました。これに加え、投資先としてはつみたてNISAや一般NISA、iDeCo、日本の個別株に多くの票が集まりました。
世代別の投資先の傾向
特に昨今、20代のフリーランスは、他の年代と比較して、日本の個別株よりも米国株や米国ETFを選択している傾向が強くなっています。このことは、若者たちがグローバルな市場に目を向けていることを示唆しています。
以上の調査結果から、フリーランスの方々の投資実態やお金の使い道には、今後の経済状況に影響を与える要素が多数存在することが明らかになりました。これからも、フリーランスとしてのライフスタイルや経済行動がどのように変化していくのか、注目が必要です。