2025年版 基本給の昇給に関する調査結果
パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」が、最新の「基本給の昇給に関する調査【2025年版】」を公開しました。この調査は、2024年1月と比較した2023年12月の基本給の変化を分析し、今後の給与動向を探るものです。2月12日から18日の間に、22歳から59歳の男女正社員5,074人を対象にインターネットで実施されました。
基本給の変化を示す調査結果
調査結果によると、基本給が変化した割合は以下の通りです。
- 「上がった」:48.9%
- 「変わらなかった」:44.9%
- 「下がった」:4.3%
昇給の平均額は1万4,701円であり、企業の成長やインフレの影響が見え隠れします。
昇給額の詳細分析
基本給が上昇した理由は主に二つです。まず、年定期昇給です。これは年に1~2回、年齢や勤続年数に応じて給与が上がる仕組みです。次に、ベースアップがあります。これは社員全体の賃上げで、物価や生活費の上昇に伴う賃金調整です。
年代別の昇給額の比較
年代別に見ると、昇給額は20代が最も高く、平均で1万5,274円でした。次に30代は1万4,650円、40代は1万4,778円、50代は1万4,354円と続き、30代以降では平均的に大きな差は見られませんでした。
男女別の昇給額の比較
男女間の昇給額の差も興味深い結果を示しています。男性の平均昇給額は1万5,020円であるのに対し、女性は1万4,035円という結果となり、男性の方が女性よりも高い昇給を受けています。
企業規模別の昇給額
企業の規模による昇給額の違いも明らかになりました。従業員数1~99人の企業では平均1万1,935円、100~999人では1万3,870円、1,000人以上の大企業では1万6,898円と、企業規模が大きいほど昇給額も高くなる傾向が見られました。
昇給の傾向と予測
この調査結果は、今後の労働市場や給与水準に影響を与える重要なデータを提供しています。特に大企業では、賃上げがより積極的に行われていることは、力強い経済の指標とも言えます。また、年代や性別による昇給の違いを見える化することで、雇用形態や労働条件の見直しが求められるかもしれません。
よくある質問(FAQ)
Q:基本給の昇給とは何ですか?
基本給の昇給とは、従業員の給与の基準となる部分が増加することです。この昇給は、企業の業績や物価の変動により行われます。
Q:昇給が決まる要因は何ですか?
昇給の要因には、年齢、勤続年数、会社全体の業績や物価の変動が影響します。また、労働組合との交渉や個々の評価も重要なポイントです。
Q:会社が提供する昇給幅はどのように決まりますか?
昇給幅は多くの場合、業績や市場の給与水準、労働契約によって決まります。企業がどれだけの賃上げを実施するかは、年間の財務計画に基づいています。
この調査結果は、今後の労働市場や賃金動向を暗示する重要なステップとなりえます。各企業は、これらの情報を基にさらに労働環境の改善を図ることが期待されています。