フリーランス・副業に関するお金の意識調査結果を発表
リモラボは9月25日に、フリーランスや副業を行っている女性に焦点を当てた「お金に関する意識調査」の結果を公開しました。この調査は、2023年8月18日から22日までの期間中に、「リモラボ」の受講会員である女性829名を対象にオンラインで実施されました。調査の結果、フリーランスや副業で働く人々が直面しているお金に関する不安や課題が浮き彫りになりました。
フリーランスが抱える不安とは?
調査を通じて明らかになったのは、フリーランスや副業で働く女性の多くが「会社員とは違う」ことへの金銭面での不安を抱えているという事実です。「特に不安はない」と回答したのはわずか1.1%に過ぎません。最も多くの人が共有する不安は「収入が不安定で、今後の生活設計が立てにくい」というもので、その割合は51.6%に達しました。
また、「確定申告や税金に関する知識が不足している」との回答も47.0%に達し、「社会保険(健康保険、年金など)の負担が重く感じる」とした人は41.5%でした。これにより、収入の不安定性と税務・社会保障知識の不足が、フリーランスや副業従事者の心の負担となっていることが分かります。
お金の不安を解消するために必要なこととは?
次に、フリーランスや副業の女性に対し、将来の夢や目標を達成するために必要だと感じていることについて尋ねたところ、最も多い回答は「収入アップのためのスキルアップ」(63.0%)でした。その後、「資産形成(貯蓄、投資など)」(56.2%)や「複数の収入源を確保すること」(50.3%)が続きました。これにより、彼女たちは自らのスキルを高めながら、同時に資産形成を進めたいと考えていることが確認されました。
投資へのハードルと失敗体験
続いて、投資を始める上で直面しているハードルについて尋ねたところ、約7割の人が「投資に関する知識が不足している」(68.8%)と回答しました。また、約半数は「情報が多すぎて混乱する」「信頼できる情報源がわからない」(46.3%)との意見もあり、情報過多が障害になっていることが浮き彫りになりました。
さらに、回答者の約4割が何らかの投資失敗の経験を持っており、その中には「リスクや仕組みを理解せず、知識不足のまま始めて判断を誤った」(11.7%)や「損失を出してしまった投資経験がある」(11.2%)といった具体的な失敗体験が含まれています。
将来描く経済的な目標
次に、投資を通じて目指したい状態について尋ねたところ、1位に「収入を増やしたい(資産所得を得たい)」(72.0%)、2位には「老後資金を確保したい」(70.7%)、3位には「経済的自由を手に入れたい」(69.2%)といった結果が得られました。フリーランスや副業で働く女性たちが、短期的な収入増から長期的な経済的安定に至るまで、多様な目標を持っていることが浮き彫りです。
お金について学びたい意欲
調査の最後に、お金に関する学びの意欲について尋ねたところ、約6割が「非常に強く学びたい」(57.9%)と回答し、「ある程度学びたい」(38.0%)も含めると、95%以上が学べることに前向きな姿勢を示しました。
具体的な学習内容については、「フリーランスの確定申告や節税対策」(70.6%)、「フリーランス向けの社会保障や年金の知識」(64.2%)、「収入が不安定なフリーランスのための効果的な貯蓄方法」(52.2%)が特に関心を持たれているテーマとして挙げられました。このように、フリーランスや副業の女性たちが抱える経済的な課題に対する理解を深め、解決に向けた意識が高まっていることが分かります。